希少ラン花咲か屋

 美しい花をつける野生植物は、古くから園芸の対象になり、自生地ではその数を減らし続けています。「やはり野に置けすみれ草」が私たちがとるべき態度でしょうが、庭で花を愛でたい気持ちも分ります。 

 私は長年、大学で植物生理学の研究と教育に携わってきました 。研究手法の一つが植物組織培養法で、フラスコの中でジャガイモやタマネギなどを作れるようになり, それらを利用して塊茎や鱗茎がどのようにしてできるのかを調べていました。腕を買われて(??)1996年からレブンアツモリソウの保護・増殖に関わらせて頂くようになり、以来、ランの持つ不思議と花の美しさに魅せられています。退職時には、教え子たちから記念品として、アクリルに封入したランの標本を頂きました(下の写真)。退職後、オートクレーブ(高圧滅菌釜)とクリーンベンチ(完全に除菌した空気を流す装置)を買って簡単なラボ(研究室)を立ち上げ、野生ランの人工増殖法の確立と、ランの持つ様々な謎の解明に取り組んでいます。このホームページでは、レブンアツモリソウを主として、現在までに知ることができた、ランの特徴や増殖法を紹介します。このホームページの応援隊キャラは「ひなっち」です。

 

 

(最近更新した部分)

(2021.6.14)レブンアツモリソウの人工授粉法を紹介しました。(レブンアツモリソウ人工授粉法)

(2021.6.11) アツモリソウの花の構造と受粉様式の細かな説明を加えました(レブンアツモリソウの項)。

(2021.6.11)2021年の花の写真をアップしました(2021年に咲いた花の項)。

(2021.3.18)無菌苔テラリウムの作り方を紹介しました。

(2020.1.10) レブンアツモリソウ苗の鉢上げ法と用いた用土、用土の再生法について加えました。(レブンアツモリソウ→苗の鉢上げとその後の管理)

 (2019.03.11) ダイコンン抽だいを制御する抽だい阻害物質(抗抽だい物質)発見の話。

(2018.12) 春植物であるキバナノアマナの早期の老化の原因について調べた論文の紹介。

 2021年はレギナエ大株の販売を停止いたします。3年間の販売で最適な発送方法・時期が分りました。今後レブンアツモリソウの販売につなげたいと思います。

 また、ヒメホテイランの果実を供給して頂ける方を探しています。お礼に発芽した苗の半分を差し上げます。詳しくは「その他のラン」の中のヒメホテイランのページをご覧ください。

  (店主)幸田 泰則 (北海道大学名誉教授)