レブンアツモリソウ人工授粉法

 蜂による自然受粉の確率はかなり低いものです。増殖用の種子を確実に手に入れるために人工授粉を試みました。アツモリソウとレブンアツモリソウのずい柱は唇弁に包まれているため、柱頭に花粉塊を塗り付けるためには、かなりの熟練を要します。そこで少し乱暴ですが唇弁を切り取ることにしました。ずい柱の上にある葯帽も切除しました。花弁と萼片は受粉後直ちに枯れ始めますので、切り取りのダメージは少ないはずです

 

  花粉塊を医療用の和紙バンソウコウの粘着面に塗り、それを別の花の柱頭に張り付けました。

 

 

 処置した67%が無事受粉し、子房が膨らみ始めました。唇弁切除の害は無いようです。たくさんの種子が入っていると良いのですが。